GAの?utm_パラメータをまとめて短くする方法

Google Analyticsで広告の効果測定する場合は、出稿URLに決まった広告用トラッキングコードを付けなくてはいけません。

というのはウソです。

?utm_source=とかutm_mediumとか、付けなくたって正しく計測できます。計測用のトラッキングコード自体は必要ですが、パラメータは一つにまとめられます。

例えば下記。

daihatsu-tc

 

Yahooのブラパネに出てたの、勝手に拾ってきましたごめんなさい。で、これに付いてるパラメータ。

?utm_source=yahoo&utm_medium=display&utm_campaign=canbus_debut_ya_TOP_PC

長い!!そしてダサい!!

でも、こんな感じでまとめられます。

「?utm=yahoo-display-canbus_debut_ya_TOP_PC」。なんだったら、「?utm=y-d-canbus_debut_toppc」でも良いです。

 

ということで、下記よりその具体的な方法を書きます。

【前提として】Google Tag ManagerからGoogle Analyticsのタグを発行している場合を想定します。

手順は以下のとおり。

  1. トラッキングコードのルール、区切り文字を決める。
    ?{Code}=[utm_sourceに値する部分]{区切り文字}[utm_medium部分]{区切り文字}[utm_campaign]
    ・Codeを”adcode”、区切り文字を”|”にした場合の例:?adcode=[source]|[medium]|[campaign]
    など。
  2. GTMで「ユーザー定義変数」をutm_source用、utm_medium、utm_campaignの三つ分作る。
  3. GAタグの詳細設定で、campaignSource、campaignMedium、campaignNameに、2で作ったユーザー定義変数を当てる

以上です。

 

1. トラッキングコードのルール、区切り文字を決める。

?{Code}=[utm_sourceに値する部分]{区切り文字}[utm_medium部分]{区切り文字}[utm_campaign]

上記参考にして、適当に決めてください。区切り文字は半角で「文字」として認識されるもの、かつ緑文字の箇所で「絶対に使わない」文字にしてください。

半角パイプ”|”や、半角アンダースコア”_”、半角コロン”:”あたりで検討するのが妥当な筋だと思います。

 

2. GTMで「ユーザー定義変数」をutm_source用、utm_medium、utm_campaignの三つ分作る。

まず、ワークスペースで「変数」を選び、「新規」を選択します。下記画面参照。

gtm1

続いて、変数タイプを選択する箇所をクリックし、「カスタム JavaScript」を選択します。

gtm2

任意の名前をつけ、下記のようなJavaScriptを記述して保存します。

/*utm_source*/
function(){
var a=””,
b=new Array();
if(location.search.match(/utm=([^&]+)/i)!=null)a=RegExp.$1  //←赤字箇所は1で決めたCode
else return;
b=a.split(““);  //←赤字箇所は1で決めた区切り文字
if(!!b[0])return b[0];  //区切り文字で区切ったときの順番(utm_sourceだと赤字箇所は0、utm_mediumだと1、など。)
else return;
}

そうすると、下のようなものが出来上がります。

gtm3

これをutm_source、utm_medium、utm_campaignの3パターン分作って完了です。

 

3. GAタグの詳細設定と作った変数を当てる。

はい、あとはGAのタグの詳細設定内で、下記のように設定すれば終わりです。

galink

※フィールド名のCapmpaignNameというのが、utm_campaignに値するものです。これだけちょっと名称に戸惑います。

あとは良い感じにプレビューで確認してみてください。

結果、↓の絵のようになると思います。

gtmpreview

 

はい、こんな具合で、GTM使って流入元計測をカスタマイズする方法をご紹介してみました。

他にも、GA自体のチャネルをカスタムする方法とかもありますが、あまり紹介されてない気がする方法を紹介してみた次第です。

 

ちなみに、この方法を覚えとけば、Adobe AnalyticsからGoogle Analyticsに乗り換える際などに、広告等の再入稿を不要にできたりもするので、いろいろ応用が利くのです。

ご参考までに。