なんか、Facebook見てたらこの辺の記事が流れてきて、ちょうどこないだ思ったことと関係するし、暇だから書いてみようと思います。
ウェブ解析士認定講座って資格商法だなwebプロからみた評判
「WEB解析認定講座って資格商法だなwebプロからみた評判」を読んで反省したこと
主事業がウェブ依存ではない事業を営む会社の分析担当者を採用する側視点で。
とりあえず、ウェブ担当者の募集かけるじゃないですか。そうすると、自社のフォームとか、エージェント経由で応募が幾つか集まるわけですよ。履歴書見るんですよ。するとね、大体半分以上の人の履歴書の資格欄に「ウェブ解析士〜〜」ってのが書いてあるんですwww
で、思ったんです。
「ウェブ解析士」って、みんな持ってるっぽいけど、何が出来るのか分からんし、簡単に取れる資格っぽいからどうでもいいな、って。
加えて「ウェブ解析」という言葉から「アクセス解析」をイメージしてしまうんですが(実態は知らん)、「アクセス解析できるだけの人」だったらいらないな、って。アクセス解析ツールの使い方なんて、入社後覚えれば良いだけだし。(というか、覚えなきゃ仕事にならない環境だから、勝手に覚えることになる。)てか、変に紋切り型の知識だけ持ってるのも困るなと。
さらに、そもそも「ウェブ」に限定された資格だとしたら、正直もはや不必要というか、デジタルマーケティング領域って、とっくにウェブから飛び出してるじゃないですか。
だからもう、この資格を持っていること、履歴書に書くことって全く意味が無いな、っていうのが採用側の率直な感想なわけです。資格の有無なんて、どうでも良いんです。
むしろ、うちだったらSiteCatalyst使ってるから、SiteCatalystの使い方を習熟してる方がトレーニングコストも下げられるし、立ち上がりも早いから、そっちの方が圧倒的に嬉しい。ついでにClicktaleとかTest&Target使える人のほうが嬉しい。資格いらない。自社採用ツールを使える人のほうが断然嬉しい。
なんてことを思うのです。
でももっと重要なことがいくつかあって、ツール云々、資格云々って実際はどうでもいいんです。むしろ、「推進力」とか「コミュニケーション力」とか「継続力」とか「チャレンジ精神」、そういう事のほうがよっぽど採用する側は重視するんです。あくまでうちの会社、というかうちの部署は、ですが。
だって、デジタルマーケティングって日進月歩、大抵のことはシステム化して自動化してしまえるし、一方で新しいことにどんどんチャレンジしていかないと、どんどん遅れをとってしまう領域じゃないですか。しかも、その分野に疎い経営層、マネジメント層って圧倒的多数を占める会社の方が多いわけですよ。ということは、何かをやろうとしたときには、上層部の説得や予算取り、オペレーションの現場への浸透などなど、面倒なことが山のようにあるわけです。
そうなると、より重要なのは資格云々ではなくて、コミュニケーション力と継続性の方が断然大事で、履歴書で見るところって「これまでの会社での勤続年数」「経験部署」あたりを重要視しちゃうのです。
とりあえず、勤続年数が一社一年以下で複数社を転々としてきてる人なんて絶対雇えないんです。古い考えのようで申し訳ないんですが。だって、デジタルマーケティング領域で新しいことやろうと思ったら、社内のオペレーション浸透とかも含めると軽く1年以上かかるんです。なのに、短期間で会社辞められたら、途中でいろんなものが頓挫しちゃうじゃないですか。コンサルとかSIerみたいに、プロジェクト単位で切り分けられて、しかもバックアッパーが用意できる会社だったらいいのかもしれないですが、うちのような事業会社だと簡単に代わりは用意できないので、それは大変大変困るのです。
経験部署も重要で、元々システム部門の人だけどマーケティングを本格的にやりたい!とかだったら、むしろ今までウェブの経験無くても「アリ」だったりするんです。デジタルマーケティングって技術を理解できないと難しい領域だから。マーケティング部門出身なら、それはそれでアクセス解析とかできなくてもさほど問題ではなく、むしろCustomer Journeyとかちゃんと考えられるスキルがあればプラスだし。などなど。
一方で、実績とかは華々しいなのが書いてあっても、その時々のトレンドとか一緒に働いてた人たちにもよるだろうから、大半はスルーしちゃうし。10年前にSEOで順位を1位にしました!とか、それブラックリンク買っただけだろ、とか。コンバージョン数を2倍にしました!って書いてあるけど、それは事業の成長に伴った自然増だろ、みたいなツッコミどころ満載な履歴書っていっぱいあるから。
なので、まして資格とかは正直どうでもいいな、って思ってしまうんです。
あくまで事業会社側視点、しかも事業の根幹がウェブ依存ではない会社におけるデジタルマーケティング担当部署から見た、書類選考時点での話ですが。
以上、余談でした。