出会い系アプリの話

私、男なんですけどね。一応、前提として。ノーマルの。

で、出会い系アプリをやり始めたんですよ。先月くらいから。無課金で。Pairsと、ゼクシィ恋結びと、Matchbookと、Omiaiと、つって、4つ。Facebookで出てくる出会い系アプリの広告のやつ、とりあえず全部やってみっか、つって。

で、写真とか、Facebook連携してそのまんまの不鮮明なやつだったんです。3年くらい前の、どっかのカンファレンスで登壇した時に撮られた、よく分からん写真。

そしたらね、全然マッチしねーの。ビックリするくらい無風。たまになんか来るんだけど、40代くらいの、しかも居住地が青森!?みたいな。いやいや、青森はムリでしょ、つって。私、東京っすよ、つって。

あー、やっぱこんなもんか、つって。あー、モテねーなー。モテてーなー、つって。

で、もうやめるか、って思いまして。

でもやっぱり、どうせはじめたんだから、仮説検証型で試してみるか、つって、数日前に、ちゃんとした写真というか、普通に洗面所で鏡に写した鮮明な写真にしてみたわけですよ。

仮説その1:写真

そしたらね、なんかポチポチ、通知がくるようになったんすよ。イケメンじゃないのに。「いいねが届きました」みたいな。

けど、あーなるほど、こういう感じか、と。で、「いいね」してくれた人のプロフィールとか見ると、「黒縁メガネが好き」とか書いてあんの。たしかにね。新しい写真、メガネで撮ったからね、と。てか、メガネかよ!!って感じなんですけど。

でもまぁ、なんとなくこの手のサービスの仕組みはわかってきたぞ、と。女子の心をくすぐる感じにすればいいんだな、と。ということで次の仮説を試してみたわけだ。

仮説その2:プロフィール文で女子ウケを狙う

ウソは書いてない。けど、プロフィール文を女子ウケしそうなやつに変えてみた。そっけない感じじゃなく、なんか温かみを演出できる風に。

そしたら、なんか今日の昼くらいから、めっちゃスマホがブーブー言うんすよ。ことさら、19時過ぎたくらいから、しょっちゅう通知来るんだ。ピークはさっき。22時から23時代前半ね。

ここで2つの知見を得たわけだ。

  1. 恋活、婚活女子は、プロフィール文章を見て「いいね」するかどうかを決める。
  2. そして、就業時間後、および風呂出て暇な時間にアプリ起動してるっぽい。

ということ。

ちなみにプロフィールは先述の4アプリで同じものにしつつも、一部のアプリでは仮説1の写真は変えない状態にしてたんです。そしたらね、やっぱり、写真変えたバージョン×プロフィール媚びるが一番コンバージョン率高いんですよ。

サービススペックの違いもあるかもしれないけど、新バージョンプロフィールで試したゼクシィ恋結びのNotificationがポンポンくる。

つまるところ、アプリにおけるステップは2つである。

  1. 写真で有り無しをとりあえず一次選考。なので、不鮮明な写真だとプロフィール自体見られない。つまりこれ、マイクロコンバージョンってやつね。
  2. プロフィール文章をいい感じにすることで、コンバージョンするしないが決まる。

という話。

で、何が言いたいか、っつーと。

このブログ「Digital Marketing Blog」という名の通り、デジタルマーケティングに関することを書くあれです。

つまり言いたいことはね。

見た目(UI)だけ良くしても、マイクロコンバージョンまでしか届かない

ってことと。

コンバージョンしてほしかったら、相手のコンテクスト(プロフィール文)を読み取って当てろ

ってこと。

そんでもって最後に。

ABテストって大事だね。

ということでした。

なお、私、リアルに彼女もいないし未婚ですしノーマルですし、なんか見れないメッセージとかいっぱい来てるんですけど。

まだ課金してないし、課金に踏み込めてません!!

ということで、各運営会社さんにとってのコンバージョンは未達!!

おしいなー。

なんて戯言でございました。

余談ながら、男性ユーザー目線でいろいろ思ったことをば。

なんか、女性のプロフィールにやたら「金融系」の人が多いんですよ。え!?そんなに金融系の人多いの!!?ってくらい。なので、正直、「金融系」ってワードを見つけた時点で、「あー、これ、多分サクラだな」とか思うわけです。

なので、本当に「金融系」の企業に勤めてても書かない方がいいと思いました。マジ怪しすぎて警戒します。

看護師さんとか、教育系の人も多いんだけど、まぁ多いよね、って納得感あるけど、金融系は意外と納得感が無くって。

以上が、発話法によるユーザー行動観察調査的なあれ。