『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』
クリス・アンダーソン著
読んだ。まぁまぁ面白かった。モノづくりに関する事例、3Dプリンタとかなんとか、オープンソースがどっちゃらこっちゃらと。
技術の進歩により、製品のプロトタイプは簡単に製作可能となり、製品の改善はネットワークを用いてオープンな環境で取り組むことで、その進化速度が飛躍的に向上する。また、大量生産品ではなく中規模の生産量であれば、むしろ中国や東南アジアに委託するよりも、近場の工場で生産するほうが効率的となり、アリババに代表されるようにサプライヤーを探すことも容易になった。
これまで、プロダクトの製造には企業の持つ大きな工場が必要であり、常につきまとった著作権や開発速度の課題はもはや存在しない。物質的生産(アトム)の世界とデータ(ビット)の世界が融合して、ニッチな産業にも多様性が生まれ、よりクリエイティブな世界が広がっている、というようなこと。また、資本もクラウド・ファンディングを利用することで、資金調達と同時に実際の需要を図るマーケティング活動にも役立つ、と。
そういった内容が、これからの産業変化に対する期待と予測を踏まえつつ、多くの事例を交えて書かれていた。
ちなみに余談ながら、Etsyのこととかも書いてあった。https://www.etsy.com/。Etsyの良さは、商品の一覧性が高いってとこだと思う。商品一個一個の見せ方が上手い。なぜ国内のECサイトはこれを取り入れないのか。