「デジタルマーケティング」って「データドリブン」とかうんちゃらとかと混同されがちだけど、それって本質じゃないな、って思ったので一筆。ただの思いつきですけど。
そもそもデジタルマーケティングって何よ!?って話
マーケティングの延長線上というか、マーケティング活動、つまりニーズの捕捉とシーズの植え付けがより的確かつ効率的にできるようになった、っていうのが「デジタルマーケティング」っていうフィールドだと思うんですよね。
もともとマーケティング活動然り経済活動然り経営然り、生産管理であろうと調達であろうと投資であろうと数字に基づいて意思決定するものだと思う。つまり「データドリブン」ってのは超基本的なことなので、別にデジタルに限った話じゃない。むしろKKDで判断してた自称マーケターってのが異常なわけで。そういうやつ、いまだにいるからヤバイよね、って思うけど。
だから、「データ」っていう観点で言うと、マーケティングに使うデータがBIとかで一元管理されてて、思考や判断のための情報がパッと出てくる、っていうのはデジタルマーケティング的な感じ。そう、「パッと出てくる」っていうのが重要。つまり「速度」を上げることがデジタルの役割だと思うんです。
ビッグデータとかもそうじゃん
ビッグデータとかをデジタルマーケティングって思うのもおかしな話で。ビッグデータってのはつまるところ、大量のデータを高速処理できるようになって、そこからいろんな発見ができるかもしれない、っていうことで。大量データを集められるってのは単純にストレージの容量の話だったりクラウドの話なわけで。あと、データの種類の多様化ってのも、スマホの普及とかで一気に加速したのは事実ながら。
で、ビッグデータてのは、ちょっと前にしょっちゅう言われてたHadoopとか分散処理みたいな話で、多様で大量のデータを高速で加工して分散処理して機械学習に使える状態になった、っていうのが重要なわけ。つまりあくまで一番重要なのは処理速度ですよね、っていう。
逆に言うと、データ分析に時間がかかるってのは本末転倒。いくらデジタルソリューション使ってても、遅いからデジタルマーケティングじゃない。
あと、データって「集める」よりも「作る」ほうが早い、っていう事実も見逃されがち。
PDCAとかも虚構だよね
デジタルマーケティングで「ビッグデータ」を「データドリブン」で「PDCA」、とかってアホなの?一回死んだほうがよくない?みたいなことをよく思うわけ。どこぞのベンダーとか。
Planとかどうでもいいんすよ。いや、本当は良くない。正確に言うと、Planに時間かけるくらいだったら、さっさとActionしちまえよ、ってこと。
さっさとアクションに移れないなら、いくら「デジタルマーケティング」と銘打ったソリューション使ってても、デジタルマーケティングじゃないから。
ABテスト系のソリューションとか、Google Surveyとかもそうなんだけど、つまるところ、スピーディーにアクションできて、素になるデータを集められて、それが仮説検証の役に立って最適化できるからこそのデジタルマーケティング。
思い立ったが吉日、検証したい事項があったら、30分後にはそれをやってる、っていうのが大事。
最初の話に戻る
「ニーズの捕捉とシーズの植え付け」がマーケティング活動だとすると、それを補完する情報収集・データ整形・判断材料の提示まで、10年前だと一連の流れを完遂するまでに3ヶ月かかってたとこを2週間に短縮する、ってのがデジタルマーケティング。
だから、アクションに移るまでの合意形成に一週間とかかかってたら意味ないわけっすよ。準備に一週間とか、意味不明なんすよ。
じゃ、そういうタイムラグなくそうと思ったら、必要なことって、「意思決定の権限」と「技術理解力」と「データ処理基盤」だったりするわけ。つまり組織・人・プラットフォームって話。
それも無しにデジタルマーケティングやるぜ!なんて、ちゃんちゃらおかしな話ですわよ、おほほ、ってね。
だから、デジタルマーケティングの社内浸透度合いを測りたかったら、とにかく速度を測れ、っていうところ。なにかを実行しようと思ったときに、どれだけの速度で動けるか、っていうのが一番大事、っていうのが今回のお話でした。