『嫌われる勇気』

読んだ。まぁまぁ面白かった。とある青年と哲人との対話形式で進められる本作。自己啓発本の一種だけど、それよりも「アドラー心理学」の導入本として読むには非常に良いのではないかと。

「アドラー心理学はトラウマを明確に否定する」というところから始まる点で、なるほど、と。原因論ではなく、自身の経験に意味付けをし、決定する「目的論」に依拠する点において斬新というか、非常にポジティブな考え方だと思う。

「すべての悩みは対人関係である」とし、つまるところ、変われるのは自分であり他人を変えることはできない、という切り分けを明確にすること。劣等感とは客観的な事実ではなく、主観的な解釈である、と捉えることで自己の振る舞いを考え、「今何をするか」を考えること。承認欲求を否定し、他社への貢献を幸福の礎とすること、などなど。

同じ一つの事柄でも捉え方を変えること、その中で自身の行動を変えていくことにより、幸福を見つけ出すという考え方。

概ね内容としては同意するし、自身のポジティブさもそういった部分に依拠するのだろうと再認するものだった。一方で、ネガティブで自身の殻に閉じこもり勝ちな人がこの本を読むことで考え方の変革が起こるのか、というところは正直分からない。とは言え、考え方は好きです。

『いちばんやさしい新しいSEOの教本』

SEOの内部施策において、国内で最も信頼と実績のある会社の一つ、アユダンテのお三方が書かれた検索エンジン最適化のマニュアル本。(他社のSEO担当に「SEOで良い会社ってどこ?」って聞くと、十中八九「アユダンテ」か「iRep」って回答が返ってくる、というのが個人的所感です。)

で、アユダンテさんには弊社もお願いしたいのですが、SEOに対する認識の甘い会社ゆえに、なかなか予算が取れないためお願いできず、インハウスでやっているわけですが。そんな中で彼らの書いた本が出版されたということで、即購入して読みました。

内容としては、SEO施策に取り掛かる上での大前提、考え方、URL構成やシステムに関わる部分、最後には効果測定までと一気通貫のSEOに対する取り組み方がまとめられていました。大局から細部に到るまでの基礎が抑えられていると同時に、細かいテクニックだけではない、SEOの本質に踏み込んだ内容になっているため、既に知っている事柄があっても、飽きずに読み通せる良質な内容でした。

 

『マルチデバイス時代のWebデザインガイドブック』

正月休み、サラッと読んだ。主に実際のサイトを例示しながら、昨今のマルチデバイス対応の動向やタイプが分かりやすく説明された本。

実際に制作現場でゴリゴリやってる人にとっては当たり前の話ばかりでつまらない内容かもしれない。けれど、コーディングとか詳しくないディレクターや、僕のようにJavaScriptやCSSを齧った程度の分析屋さんにとっては、改めてマルチデバイス対応への基本的な考え方が整理されて勉強になる一冊だと思う。

「pxとemが混在してんだけど、何これ?」とか「Fluid GridsとFlexible ImagesとMedia Queriesの違い分からん」とか、「スマホで表示すると画像がボヤケるんだけど?」みたいなマルチデバイスに関する基礎を知る上でも、端的にまとまっていて非常に勉強になりました。

ただ、詳細なコーディング等について触れているわけではないので、前述のとおり制作ゴリゴリされてる方にとっては釈迦に説法といったところなのだろうな、と。

これからマルチデバイス対応が求められるウェブ担当者向けの本、という具合。