『合理的なのに愚かな戦略』

『合理的なのに愚かな戦略』
著:ルディー和子

読んだ。まぁまぁ面白いです。前半は良かったけど、最後の章は微妙だったかな。終盤結構荒い。

基本的に企業研究本。顧客志向を掲げてイノベーションを生み出せない企業に対する苦言や、牛丼チェーンのプライシング戦略への否定など、なかなか的確で切り口も軽妙ゆえに読みやすい。こと、「お客様は神様でも、神様の中には貧乏神もいる」や、「多くの経営者はリスクを取れない」といった切り込みには、仰るとおりと共感を覚える。また、資生堂を槍玉に挙げて、日本のブランド戦略が「商品」ではなく「企業」に紐づいてしまう点、上手くいかない裏にあるしがらみといった部分も、過去の記事文献から推測していく様もそれなりに面白いと思う。また、企業規模の話においてもソニーを槍玉に挙げつつ、大きくなりすぎた企業を動かすことの難しさを論じるあたりも、まぁそうですわな、という感想。

“『合理的なのに愚かな戦略』” の続きを読む

『マーケッターとデータサイエンティストが語る 売れるロジックの見つけ方』

『マーケッターとデータサイエンティストが語る 売れるロジックの見つけ方』
著:後藤一喜、山本覚

読んだ。LPOについて学ぶ上で的確な本だと思う。読みやすいし。LPOとは何ぞや、ということを学ぶ上で、フレームワークがちゃんと示されていて良い。

一枚のランディングページ上でどのように構成するか、という部分として、p126あたりにある「キャッチユニット」「説得ユニット」「安心促進ユニット」「申し込み回りユニット」取ったような形で、論理的なワイヤーをしっかり作っておく必要があるというのは、強く同意する。LPOとか下手にやってると、徐々に感覚が麻痺したり営業的観点の謎セールス要素が入ってきて、いつの間にか意味不明な構造のページが出来上がっている、というのはよくある話なので、その辺りを改めてキチっと定義する上でもありがたい。

“『マーケッターとデータサイエンティストが語る 売れるロジックの見つけ方』” の続きを読む

『How Google Works – 私たちの働き方とマネジメント』

『How Google Works – 私たちの働き方とマネジメント』
著:エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ

読んだ。Google会長エリック・シュミットと、ジョナサン・ローゼンバーグが書いた、タイトルの通りのGoogleにおける「働き方」と「マネジメント」の本です。非常に楽しく拝読させていただきました。

一言で申し上げると、これは「若い人が読むべき本」なのだと思います。

序盤読み進めていくにあたって、どちらかというと戦略論的な話が中心で、企業のマネジメント層が読むような本かな、という感触。その一方で、ほとんどの日本企業のトラディショナルなエグゼクティブ層はこれを実現することができないだろう、という諦めと、Googleという企業に対する羨望を抱くような良著だということを思いました。

少し長くなりますが、例えば序盤の一節を引用させていただきます。

“『How Google Works – 私たちの働き方とマネジメント』” の続きを読む