『影響力の正体』

『影響力の正体』ロバート・B・チャルディーニ著

読んだ。つまんなかった。

認知心理学に近しい書籍で、事例や実験内容が多数盛り込まれている。ただ、その事例や実験に対する解釈が無理矢理な部分が多い。

理論としては重要だし、概念としては理解できるけれども、そこに非論理的な解釈が記述されることで、いろいろなものが台無しになってしまった感は否めない。これが著作自体の問題なのか、翻訳の問題なのかは僕には分かりませんが。

本著を行動経済学の一環の内と捉えるならば、むしろダニエル・カーネマンの著作を読んだほうが面白いし有益だと思う。