『嫌われる勇気』

読んだ。まぁまぁ面白かった。とある青年と哲人との対話形式で進められる本作。自己啓発本の一種だけど、それよりも「アドラー心理学」の導入本として読むには非常に良いのではないかと。

「アドラー心理学はトラウマを明確に否定する」というところから始まる点で、なるほど、と。原因論ではなく、自身の経験に意味付けをし、決定する「目的論」に依拠する点において斬新というか、非常にポジティブな考え方だと思う。

「すべての悩みは対人関係である」とし、つまるところ、変われるのは自分であり他人を変えることはできない、という切り分けを明確にすること。劣等感とは客観的な事実ではなく、主観的な解釈である、と捉えることで自己の振る舞いを考え、「今何をするか」を考えること。承認欲求を否定し、他社への貢献を幸福の礎とすること、などなど。

同じ一つの事柄でも捉え方を変えること、その中で自身の行動を変えていくことにより、幸福を見つけ出すという考え方。

概ね内容としては同意するし、自身のポジティブさもそういった部分に依拠するのだろうと再認するものだった。一方で、ネガティブで自身の殻に閉じこもり勝ちな人がこの本を読むことで考え方の変革が起こるのか、というところは正直分からない。とは言え、考え方は好きです。

タグマネジメントには気をつけよう。

タグマネジメントには気をつけましょう。下手打つと画面がホワイトアウトしますよ。

というお話を書こうと思います。

タグマネジメントで配信するものとしては、やはり広告タグが主だったものになるかと思います。リタゲタグなりコンバージョンタグなり。リスティングもあればDSPもあればAd Networkもあり、という具合で多種多様です。

で、タグマネジメントツールを使うメリットとしては、そういった多彩なタグ群を一元管理できる便利さがあると思います。また、制作会社やシステム部門への依頼工数の削減やタイムラグの縮小とか、ページの表示高速化、といったところも大きなメリットとして挙げられると思います。

さて、本題です。

そのタグ、安易にタグマネジメントツールに設置&配信して、本当に大丈夫ですか??

事実を申し上げますと、非同期でコンテナに設置すると、上手く機能しないタグというのが世の中には多数あります。また、タグによっては画面がホワイトアウトするものも普通にあります。

例えば下記のようにdocument.writeをタグ呼び出しに使っている広告タグなどは、「カスタムHTMLコンテナ」にコピペして非同期で呼び出すと大変です。

gtm_alert

“タグマネジメントには気をつけよう。” の続きを読む

『いちばんやさしい新しいSEOの教本』

SEOの内部施策において、国内で最も信頼と実績のある会社の一つ、アユダンテのお三方が書かれた検索エンジン最適化のマニュアル本。(他社のSEO担当に「SEOで良い会社ってどこ?」って聞くと、十中八九「アユダンテ」か「iRep」って回答が返ってくる、というのが個人的所感です。)

で、アユダンテさんには弊社もお願いしたいのですが、SEOに対する認識の甘い会社ゆえに、なかなか予算が取れないためお願いできず、インハウスでやっているわけですが。そんな中で彼らの書いた本が出版されたということで、即購入して読みました。

内容としては、SEO施策に取り掛かる上での大前提、考え方、URL構成やシステムに関わる部分、最後には効果測定までと一気通貫のSEOに対する取り組み方がまとめられていました。大局から細部に到るまでの基礎が抑えられていると同時に、細かいテクニックだけではない、SEOの本質に踏み込んだ内容になっているため、既に知っている事柄があっても、飽きずに読み通せる良質な内容でした。